縁起だるまの少林山
群馬県民にとって「だるま」は身近な存在かと思います。
上毛かるたの「え」にあります少林山のだるま市が有名です。

 

 

 

 

 

「だるま」と言っても色々な種類がありますが、群馬県民にとって
「だるま」=高崎だるま と思う人が多いと思います。
私も高崎だるま以外のだるまは、どうもしっくりきません。
ところで高崎だるまって何?
調べてみました。

形全体が丸みを帯びて、ふくよかな感じのする高崎だるま。
その特徴は、眉毛は鶴、髭は亀を表現しています。
日本では「鶴は千年、亀は万年」と言われ、吉祥・長寿の動物に例えられます。
お腹には「福入」、両肩には「家内安全、商売繁盛、大願成就、目標達成」などの
願いを込めて金文字が書かれています。
文字が書かれているだるまは全国的に見ても珍しいものです。
また、「七転び八起き」と言われ、いくら転がしてもすぐに起き上がります。
重心が安定した形は心の持ち方を示し、どんな困難にも対処できる落ち着いた心と
忍耐力を表しています。

当社も毎年「だるま」を購入ております。
10年くらい前から、毎年少林山へ行って「だるま市」で購入しておりました。
毎年通っていると、「だるま」の顔が作っている人によって様々なことに
気が付きます。
いつの日か”このだるまがいい!”と思う顔を見つけました。
誰が作ったのかと尋ねると、優しそうなおじさんが俺のと自分を
指差しニコニコしてました。
とりあえず「だるま」とおじさんとみんなで写メを撮りました。
翌年、あのおじさんの「だるま」を買おうと思い少林山へ出かけました。
しかし、、、おじさんだらけで思い出せません。
名前聞いてませんでした ( ノД`)
そうだ!写メがあった!!
それを頼りにおじさん探しが始まりました。
人に聞きまくり、やっとおじさん発見!
買えました。
今回は名前を聞いたので、来年からは大丈夫。
次の年、〇〇さんの「だるま」を買おうと思い、少林山へ出かけました。
「〇〇さん、いませんか?」と近くに人に尋ねると、「あそこだよ!」
行ってみると、あきらかに違う、どうみても若い。。。
もしかして名前間違えたかな
また写メを見せながら、おじさん探しが始まりました。
見つかりました。
ああ、このおじさんだ!
よかった購入できました。
どうやら〇〇さんは二人いるようです。
次回からは下の名前(みんなそう呼んでいるようです)〇さんでわかるみたい。
翌年からは〇さんで、すぐに買えるようになりました。
数年後、、、
いつものように少林山へ行ったら、「もうここにはいないよ」
えっ! ショックでした。
どうも少林山とだるま組合が出店の折り合いがつかなくなり出店をやめたとのこと
困りました。
どうしても〇〇さんの「だるま」が欲しい。
とりあえず、前橋のだるま市に出かけることにしました。
前橋のだるま市は、もう少し遅い時期ですがとにかく行ってみよう。
高崎の組合の方がおりましたので、〇さんが来てるか聞いてみると
「あそこにいるよ!」
いました! よかった
買えました。
前橋、伊勢崎 色々なところへ出かけるようです。
今年は、というと
〇さんに直接オーダーするようになりました。
ということで今回からは社名を入れ、会社用の願いを書いてもらいました。

 

 

 

 

 

「だるま」は去年より小さくしてはいけないらしいです。
また、高崎だるまは、向かって右側の左の眼から入れるのが正しいとされています。
これは、「右に出る者はいない」という言葉があるように、座席の位置は左側が上位と
されることに起因している説もあるようです。
眼入れは「無い目玉を描き入れる」行為ではなく、「心の目の開眼を表現した」こと
魂を入れることだそうです。